知ってほしい「銀歯」のこと
2024年2月29日
江戸川橋の歯医者「EBMデンタルクリニック」です!
患者様から「これを知っていたら銀歯を入れなかったのに」という声をいただくことがあります。
銀歯の性質をしっかり把握した上で、使用するか検討していきましょう。
銀歯の注意点
①金属アレルギーや健康被害の危険がある
唾液で溶け出した金属イオンが歯茎の 血管に入り、アレルゲンと見なされると金属アレルギーを発症します。
今まで症状が出なかったのに、ある日突然発症することもあります。
②口内で目立ち、審美性に欠ける
詰め物と被せ物どちらの場合も銀歯の治療部分は目立ってしまいます。
他の歯と色が違うので、治療痕がすぐに分かります。
銀歯が目立つことがコンプレックスになり、人前で笑えなくなった。
口内の銀歯を常に気にしてしまうので会話が減った。
という事例が数多くあります。
③メタルタトゥーが出現する可能性がある
メタルタトゥーとは、銀歯の金属成分の溶出により歯肉に黒ずみです。
メタルタトゥーは、薬剤やレーザーで歯茎の表層を剥がして治療します。
しかし、銀歯を他の素材に変えなければ、再発する可能性があります。
④銀歯の下の歯は虫歯になりやすい
銀歯は噛む力によって徐々に変形します。
よって、時間が経つと銀歯と歯の間に隙間が生じ、歯垢が溜まりやすくなります。
さらに、銀歯の上からでは、虫歯が進行しているかが分かりません。
1度治療した歯が再び虫歯になってしまうことを2次カリエスといいます。
銀歯は歯石ケアが難しく、2次カリエスが発生する可能性が非常に高いのです。
⑤劣化しやすく、定期チェックが必要
銀歯の耐用年数は3年程度です。
劣化することにより、金属イオンが溶け出し、メタルタトゥーや金属アレルギーの原因となってしまいます。
それを防ぐ為に、定期的なチェックが必要不可欠となります。
「銀歯」のメリット
銀歯を使った治療は保険適用可能
保険適用により銀歯以外の素材に比べて、費用を少なく抑えられます。
ただし、銀歯の性質を理解した上で、充分に検討をしましょう。
丈夫な素材で割れ・欠けの心配が少ない
銀歯に使われる金銀パラジウム合金は丈夫な素材なので、壊れる可能性が低いです。
ですが、使用に伴い変形しますので、定期的にメンテナンスが必要です。
《まとめ》まずはご相談下さい!
日本以外の歯科先進国で銀歯を用いて治療する国はほぼありません。
海外では、体への悪影響を及ぼす可能性があるとし虫歯の詰め物や被せ物に、金属を使用しません。
基本的にレジン(歯の色に近いプラスティック素材)などを用いて治療を進めています。
*その危険性から銀歯の使用が禁止されている国もあります!
安易に『安いから』で選ぶのではなく、まずはご相談下さい!